ロマン

こんにちは、ドワンゴジェイピーストアです。

写真は、先月下旬に、赤坂に在る「TechShop Tokyo(テックショップ トウキョウ)」で撮影したものです。

彼らの名は「TEAMパンティグラス」


!?


疑問を持ったあなたは常連さん。いつもありがとうございます。

一体何が起こったのか、事の発端は3か月前に遡ります。



TechShopって何?


会員制DIY工房TechShopはメイカームーブメントの火付け役とも言われ、スマホ・タブレットでクレジットカード決済ができる「Square」が産まれた場所としても有名です。

アメリカ、シリコンバレーの1号店を皮切りにアメリカ国内に8店舗、フランスのパリ、アラブ首長国連邦のアブダビにも展開しています。

そのTechShopの日本1号店が、TechShop Tokyoとして今年の4月にグランドオープンしました。

TechShop Tokyoでは金属・木材加工、溶接、3Dプリンティング、工業用ミシンなど本格的な工作機械、約50種類が使い放題、ありとあらゆるプロトタイプを自分の手で作れます。

「悪いアイデアなんてない。すべて試すべきアイデアだ」

このメッセージは、あるTechShopのスタッフが言った言葉だそうですが、そんな場所にピッタリの言葉ですね。


昨今のIoTブームにあって、電子工作ができる工房は国内に他にもありますが、金属や木材の加工、繊維の縫製や染色まで、それも国内に数台しかないような高級機材が置いてあるのはここTechShopだけ。

正に「アイデアさえもっていれば夢はかなう場所」なのです。


ドワンゴジェイピーストアからの挑戦状

そんなテクノロジー自慢をされては、無駄遣いせずにはいられないのが、我々ドワンゴジェイピーストア。

見学に訪れたある日、TechShop Tokyoさんにこんなお願いをしてみました。

「私どものECサイトの定番商品、パンティグラスは作れますか?」


パンティグラスとはその名の通り、パンティを穿いているグラスです。

パンティグラス リボン(レッド)


女性には「カワイイ~♪」、男性には「君、エロうぃーね」と密かなブームになっている商品です。

調子に乗ってこんなコラボもやっちゃいました。


[パンティグラス_コラボVer.ニパ子(販売終了)]


日本でただ1人、石井洋平さんというガラス作家が作っています。

王道の白+愛らしさの演出に
リボンのワンポイント


そんなお願いをしたわけですが、残念ながらガラス加工だけはTechShopの対象外。

TechShopの技術部門の精鋭の方々と、侃々諤々の議論の末。

材質は違えど、TechShopの設備を駆使すれば姿、形は恐らく再現可能ではないか。

と、木製のパンティグラスを作ることになったのです。


TEAMパングラ発足!

TechShop全面協力となった本製作プロジェクト。

製作は、我々取材陣ではなく、TechShopのスタッフさんにお願いすることになりました。

そこで召集されたのが「TEAMパンティグラス」


中央に立つのが今回のプロジェクトの統括であり、TechShop Tokyo技術部門の司令塔、嶋村部長!

普段は、TechShop Tokyoの機材の導入や仕組みづくり、スタッフの育成などを行っているとっても偉い方です。

その他の皆さんは、ドリームコンサルタントと呼ばれる技術スタッフで、各自専門の領域を持ちつつ、TechShopに訪れるユーザーへの講習、支援、ユーザー同士の橋渡しなどを行っています。

全員その道のプロ、TechShopの精鋭です。

彼ら経験豊富なドリームコンサルタントがパンティグラス(パングラ)を作る為だけにTEAMパングラを結成。

最新テクノロジーを駆使しながら、パンティグラス作家 石井洋平さんに挑む、

本気の戦いがここに始まりました。


どこまで再現できるか

各自の分担を決めて作業に入るTEAMパングラ。

いきなり最初の関門、3Dスキャナでの3Dグラフィック化です。

テクノロジーを活かすにはデータが必須。

ここで如何にキレイにスキャンできるかが仕上がりに大きく影響します。

通常、透明のガラスはスキャンできませんが、そこはこのマシンを熟知しているドリームコンサルタントの早坂さん。

「粉かければ良いんですよ」

と、腰にも股間にも躊躇なく、制汗スプレーをかけていきます。

使うスプレーは「エージーデオ24」。業界では、粉ノリが良いと評価されてるとか。


そして、白くなったパンティグラスを逆さにセッティング。



クルクル回しながらスキャンしていきます。



うまくいったようです。


続いて、胴体。

ついついパンティに目が行ってしまうパンティグラスですが、胴体の曲線美もかなりの芸術品。

これをどれだけ再現できるかも気になるところです。

先ほどの3Dスキャンで得たグラフィックデータを使って、木材を加工します。

ここで登場するのが、木工用CNCターニングマシン 3DT-SD50(旭川機械工業)。



これ1台でウン千万円もするのだとか。(首都圏で個人が自由に使えるのはTechShopだけ)

今回、パンティグラスの特殊性ゆえ、メーカーである旭川機械工業様にも加工用のデータ作成にご協力を頂きました。

できる限り精巧なモノを作ろうと、細かなチューニングをして頂いたそうです。



データをマシンに取り込み。

木材をセット。



セット完了。

何が起こるか、百聞は一見にしかず。

こちらをご覧下さい。


f


動作開始から20分。



出来上がった木製胴体を取り出します。



マシンの中は木くずで砂漠のように。

そうして、できたのがこちら。



どうですか、このくびれ!?

そしてパンティ。

パンティに少し乗っかるお肉も堪りません。

3Dスキャナ×ターニングマシンの再現度に感激!

もうダビデ像でもミロのヴィーナスでも何でも作れそうな気がしてきました。

胴体の中はこんな感じ。



日本酒なんぞひっかけたいですね~。


常に全力で挑む。TechShopの流儀とは?

既に外部も内部もかなりのクオリティ。

ドワンゴ取材陣は大満足でしたが、走り始めたTEAMパングラの情熱はこんなものでは終わりません。

続いて登場するのは、藤森さん。

完全に温まって、気合充分です。

え!?

ここだけ機械じゃないの??

そう、“大事なところは人間がやる”のがTechShopの流儀。


ヤスリを取り出した藤森さん、木製パングラを逆さにして

“股”をコスり始めました。





“まだまだ”コスります。




















“まだまだ”コスります。















コスり続けること6時間



もはや言葉はいりません。

いやホントお見事。

プロ魂を見せて頂きました。


まだまだ魅せるぞ!TEAMパングラ

残る工程はパンティづくり。

こちらの真空成型機(508FS)を使用します。



真空成型機は樹脂を自由に加工する機械です。

予め型を作り、その型と加熱軟化させた樹脂との空間を真空状態にすることで、成型します。

成型の様子を動画でご覧ください。



その名の通り真空状態にすることでPET材がボディにピタっと吸着します。


サイズピッタリ、1点もののパンティが出来上がりました。



これを胴体に穿かせて、、、

おっと大事なアレを忘れてました。

アレは、TechShopで出た端材を使って作ります。

端材はみんなでシェアして、自由に使えるのだそうです。



レーザーカッターに



アクリルの端材をセットして、カットすると。



リボンの完成。

パンティにリボンをつけます。



そしていよいよクライマックス。

パンティ装着の儀。



完璧なフィッティングをしましたので、ぴったり穿けました。


そして完成。


いかがですか??

美白肌に白のパンティという爽やかな佇まい。

赤いリボンが付くとキリッと引き締まりますね。

左あばら骨の節もホクロっぽくてセクシーです。



おしり。


からの。



ずっと見てると、リアルな女性に見えてきます。

皆さんも誰かに見えてきませんか?



ちゃんとグラスとしての機能も持ってます。



依頼しておいてなんですが、

これは相当すごいものが出来てしまったのでは。

感動と興奮が止まりません。


ここまで忠実に、精巧に仕上がったのは他ならないTEAMパングラの技術と情熱があったからです。

そんな巧たちにインタビューをしてみました。

今回の話しがあった時、どう思いましたか?また、再現できそうなイメージはありましたか?

菅原さん 正直、ビックリしました。パンティまで作るのかと(笑)でもそれが面白いなと思いました。

田中さん 私も(パンティを)穿かせるところまでやるんだと驚きました(笑)その部分まで忠実に再現できるのかはちょっと気になりましたね。

早坂さん 再現はできるイメージがありました。ただ、実際やってみるまでは不安もありましたね。


嶋村部長 木を使うのか、樹脂を使うのか、色々なやり方が考えられる中で、TechShopの機械をできるだけ多く見せつつ、かつ再現度の高い方法を考えました。やり方を決めた後も、再現できなかったらどうしようという不安はありましたね。

技術的に難しかった部分はありましたか?

早坂さん 透明のものをスキャニングするのが初めてでしたのでその部分ですね。メーカーさんからパウダリングするなら「8×4」よりも「エージーデオ」と聞いてた知識が役に立ちました(笑)

菅原さん ターニングマシンだけではどうしても完ペキなコピーは難しかったですね。最初の(ターニングマシンの)試作の出来上がりをみて笑ってしまいました。

嶋村部長 その部分については最初から手作業でやると決めていました。手作業での仕上げはTechShopで日常に行われていることですし、それを通じて、作品に魂を込めるような感覚もあります。今回は、股に魂を込めることになってしまいましたが(笑)

田中さん 真空成型では加熱温度や時間の調整、それに強い圧力がかかるので、せっかく手作業で仕上げた胴体が割れないようにするのに苦労しました。出来上がったパンティの足に穴を開ける必要があったのですが、そのカッターの作業も難しかったですね。


菅原さん 難しいというわけではないですが、実はリボンも、ヒーターで山なりに曲げたり、紙やすりで丸みを付けたり、忠実に再現してみました。

皆さんの技術力の結晶として木製パンティグラスが完成したわけですが、見てみていかがですか?

田中さん 良い穿き心地のパンティができました!

菅原さん 良いパンティだと思います。パンティラインも良いですよね。

早坂さん すごい良いですね。木が地肌っぽいところが気に入ってます。

田中さん 今回は再現度にこだわりましたが、他の色やフリフリ付きのパンティなどプラスαでどこまでいけるかやってみたいですね。

嶋村部長は今回の作品、何点でしょうか?

嶋村部長 98点ですね。パンティの形をもうちょっと整えたかったのと、あとリボンの位置が低いんですよ(一同笑)

嶋村部長はじめドリームコンサルタントの皆さんの技術力とこだわりが産んだ作品なのでした。

さらに!パンティグラス作家の石井洋平さんからもコメントを頂きました。

TechShop さんに、パンティグラスを木で再現して頂く。

このお話を頂いていたのですが、出来栄えを拝見して正直な感想は

「おったまげた。」

私のパンティは、思った通りに作る形、ぼんやりこんな感じでいこうという形、偶然にまかせる形が組み合わさっています。

手作り故、コントロール仕切れない面白味である(1つ1つが違う形になる)おなかのふくらみの再現、 同じく、へそを中心に完全なシンメトリーではないのですが、

本当に完全に再現されてしまいました!

TechShopさん、あなどっていました。申し訳ありません。

TEAMパングラの制作現場には立ち会えませんでしたが、楽しそうに作っているのが伝わってきました。

最先端の機械・技術もそれを扱うのは人。

モノ作りは、ハートが大事だと思っています。

TEAMパングラの皆様の、モノを作るのが楽しい!という気持ちもパンティの中に詰まっているように感じました。

私も改めて、自分の思いをパンティに詰め込んでいきたいと思います!

石井 洋平

まだまだあるぞ!Techshopの魅力

TechShop Tokyoには、今回使用した機械以外にも、布や織物など様々な素材に印刷できる大判プリンターや工業ミシン、金属加工ができる機械、もちろん3Dプリンターやプリント基板加工機などなど紹介しきれないぐらい、機材がたくさんあります!

そして、TechShopの魅力は機材だけではありません。

TechShopには、起業を目指す人もいれば、趣味で何かを作りたい人、学生、クリエイターなど様々なバックボーンの人が集まります。

互いに作ったものを見せ合ったり、意見を交換したり、コーヒーやポップコーン(無料)を食べながらおしゃべりをしたり、

TechShopの中では至る所で共創が起こります。

そういった会員同士のコミュニティもまたTechShopの魅力のひとつです。

夢を叶えたいアナタも!夢を探したいアナタもTechShopに足を運んでみてはいかがでしょうか?


これで本編終了ですが、ここで告知!

ドリームコンサルタントの戦いは第2章へ

なんとさらにもう1つある物を作ってもらっちゃいました!!

ヒントはこちら!

詳しくは後日の公開をお楽しみに!

TechShopさんとのコラボ企画第2弾ついに公開しました!(2015/8/25更新)

↓コチラから

※TechShopのドリームコンサルタントはあくまで会員様の作業をサポートするスタッフです。今回、特別な許可を頂いて全行程製作して頂きましたことご了承下さい。